パレスチナ自治区ガザで、子どもへのポリオワクチン接種を目的とした戦闘の一時休止が始まった。戦争状態が続く中、短期間でガザ全体の約64万人を対象に接種を進める異例の大規模計画だ。ただ、戦闘が休止されるのは国連機関とイスラエルが合意した地域と時間帯に限られ、市民らは戦闘終結を訴えている。
1日午前7時15分。朝日新聞の現地スタッフが、ワクチンの接種会場に指定された中部ヌセイラトの国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の学校に着くと、すでに100人以上が集まり、接種の開始を待っていた。市民はガザ保健省からの携帯電話のメッセージやチラシで、接種を知ったという。
「本当にワクチンはあるのか…