パソコンやスマホばかりで手書きは減った。字が下手な人には、生きやすい時代? でも、味気のない活字ばかりだからこそ、下手であろうとレアな手書きが輝きを増す。「字が汚い!」の著者で編集者・ライターの新保信長さんに、手書きの妙味を聞いた。
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私自身、自分の字がずっと嫌でした。だから、大学時代にワープロが売り出されると、「これぞ神道具!」と、当時20万円以上もしたのをローンで買いました。
その後、50歳で一念発起。ペン字教室に通い、ハウツー本も読んで分かったのは、美文字でなくとも、自分なり、それなりに「いい感じ」と思える字でよいということです。
いいなと思った字をまねる際…