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多くの家庭でよく食卓に登場する納豆

 「極小粒 69円」「極小一番 78円」

 スーパーやドラッグストアのチラシには、安さを打ち出す納豆が載っている。特売になることが多い納豆には、集客力があるという。

 手軽さに健康志向も重なって、業界全体の売り上げは伸びている。家庭での消費に加え、給食に採り入れられるなどして業務用も好調という。

 全国納豆協同組合連合会(納豆連)によると、2023年の年間生産量は約37万4千トン。前年比で約12%も増えた。一方、市場規模は2695億円で、前年比約8%増となっている。

写真・図版
納豆に使われる大豆の量と消費金額

 ただ、生産現場の実情は厳しい。

7月10日は「納豆(7.10)の日」

 「物価の優等生」とされる納豆の業界が、その安さゆえに苦しんでいます。生産コストが上がる中でも値上げが難しいそうです。背景を探りました。

 輸入する大豆の価格が高騰し…

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