演奏後、記念撮影をする日本航空石川高校の吹奏楽団=2024年8月12日、金沢歌劇座、波絵理子撮影

 富山、石川、福井の各代表が集う北陸吹奏楽コンクールに、東京からバスで移動して参加する高校生たちの姿があった。

 能登半島地震で石川県輪島市のキャンパスが被災し、東京都青梅市に一時移転している日本航空石川高校。「吹奏楽団」の団員たちは、金沢市の会場で、「いつも通り」という力強い演奏を披露した。

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東京で寮生活、楽団員が得たこと

 同校が出演したのは、東日本大会への出場がかかる小編成の高校B部門。演奏曲は、湧き出た泉が川となり、大海原へとつながっていく様子を描くビル・ウィーランの「リバーダンス」だった。

 24人で、アルトサックスやソプラノサックス、クラリネットと、ソロパートをつないで表現していった。

 1月1日の地震で、校舎が被災。県外や海外出身で寮生活を送ってきた楽団員も多く、しばらくはそれぞれの地元で過ごすことになるなど、練習どころではなかった。

 東京に移ることになったのは…

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