SoFunの手操圭介取締役。社名には、中小企業を元気にして「日本を面白くしたい」との意を込めた。

 事業承継に困る会社の株式を100%買い取り、永続保有した上で後継者を送り込むビジネスモデルを展開するSoFun(ソー・ファン)。後継者候補には、どんな人が応募してくるのか。承継した企業の経営に深く関与するのはなぜか。戦略担当役員の手操(てぐり)圭介さん(42)に聞いた。

 ――創業して4年たった状況は。

 これまでに製造業や建設業、卸業など19社を承継しました。実際に承継を本格化したのは2023年からですが、足元では企業からの直接の依頼に加え、各地の金融機関などから毎月50社強の紹介があり、承継の可否について検討に追われています。

 一方で、後継者候補にはこれまで1千人を超えるエントリーがあり、いまも増え続けています。会社員のほか、企業向けコンサルなど個人事業主も一部含まれます。少数ですが女性もいます。勤め先が大企業の人が約7割で、40~50代が大半を占めています。

 その中から、すでに後継者として送り込んだ人を除き、約60人を選定し、仕事を続けながら待機してもらっています。

 ――どんな動機を持った人たちですか?

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 事業部長や子会社の立て直し…

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