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藤田謹一さん

 自治体の間で、宿泊客に1泊数百円などの負担を求める宿泊税の導入を検討する動きが広がっています。その一つ、宮城県では、こけしで有名な鳴子温泉の宿泊業者の間で懸念する声が上がっています。「宮城県・宿泊税を憂慮する会」代表の藤田謹一さんに、理由を聞きました。

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 宮城県北西部の鳴子温泉で、温泉旅館を営んでいます。宮城県も秋の県議会に、1人あたり1泊6千円以上の宿泊に300円を課す宿泊税の導入議案を提出していますが、私はゼロベースで出直すべきだと思っています。

 鳴子に来るお客さんには、湯治客が少なくありません。以前は1週間から10日くらい泊まる方が多かったですが、最近は3、4日から1週間ほどに短くなっています。

 1人1泊300円の宿泊税が…

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