栃木県那須町在住の作曲家、石田多朗さん(45)が制作した楽曲が、3月31日からNHKのニュース番組「とちぎ630」のメインテーマ曲などとして使われることになった。
石田さんは、日本伝統の雅楽と西洋由来のクラシックの楽器が協奏する音楽の制作に取り組んでいる。米国のグラミー賞を受賞した米人気ドラマ「SHOGUN 将軍」では、雅楽を採り入れた劇中曲の編曲を担当した。
NHKで使われる楽曲にも、篳篥(ひちりき)、龍笛(りゅうてき)、笙(しょう)、楽琵琶(がくびわ)、楽筝(がくそう)といった雅楽器に加え、バイオリン、チェロ、ピアノなどの西洋の楽器が用いられている。番組のメインテーマのほか、オープニング、気象情報など10曲を提供したという。
栃木には那須の御用邸や日光東照宮といった歴史的な場所があり、雅楽が身近になるような音楽にしたいと企画されたという。石田さんは「日本の伝統と現代性が交差する唯一無二でありながらも親しまれるものを目指した」と話す。
NHKは4月4日午後7時半から制作の様子を特集する「とちスペ」を放送する。