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事務所開きであいさつする平野達男氏=2025年5月17日、盛岡市、佐藤善一撮影

 参院選まで約2カ月。先週末は与野党の立候補予定者が事務所開きを行うなど動きが活発になってきた。与党は「政治とカネ」が尾を引く上、コメ問題も重なって逆風。野党も近年の協力関係にほころびが生じるなど、不安要素を抱えている。

自民・平野氏は消費減税反対

 「内閣の支持率は非常に低い。6年前とは環境、条件が非常に違う」

 17日、盛岡市であった選対事務所開き後、自民党元職、平野達男氏(71)は危機感をあらわにした。平野氏は2019年参院選岩手選挙区で落選したが、当選した野党系無所属の横沢高徳氏(53)の28万8239票に対し、27万2733票を得た。当時の安倍晋三内閣は支持率が42%で、今月の石破茂内閣の支持率は33%と低迷する(いずれも朝日新聞世論調査)。

 22年参院選で自民から初当選した広瀬めぐみ氏が公設秘書の給与を国からだまし取った疑いで辞職し、今年3月に有罪判決を受けた。今月21日には江藤拓氏がコメ問題の失言で農林水産相を辞任するなど逆境が続く。

 平野氏は「政治とカネの問題はずっと引きずっている。今も県民から声を頂く」とし、高騰を続ける米価にも「結果が出ていない」と認める。

 平野氏は消費減税に反対する…

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