航空自衛隊のT4練習機が愛知県犬山市の入鹿(いるか)池に墜落し、隊員2人が死亡した事故で、池の農業用水を管理する入鹿用水土地改良区は28日、予定通り6月1日から順次、各地区に配水することを明らかにした。防衛省から28日朝に水質検査の数値が示され、「問題はない」と判断したという。
防衛省はこれに先立つ27日夜、同改良区の事務所に地元関係者を集めて説明会を開き、水質検査については「異常な値が出たとの報告は受けていない」と報告していた。
防衛省「異常値出ず」 来月から順次配水
説明会の開催は、原欣伸(よしのぶ)市長が事故翌日の15日、陳謝に訪れた金子容三防衛政務官に求めていた。この日は午後6時半から約2時間、非公開で開かれ、終了後に防衛省地方協力局の森田治男(はるお)次長が、犬山市役所で報道陣の取材に応じた。森田次長は「地域住民に多大なご不安を与え、申し訳ない」と陳謝し、「関係者に寄り添い、今後の対応に誠心誠意取り組みたい」と述べた。
説明会に出席したのは、愛知…