静岡県伊東市の田久保真紀市長が10日、市議会の解散を選択した。自身の学歴詐称疑惑に端を発した騒動が広がり、市議会から不信任決議を突きつけられた結果、最後の頼みの綱ともいえる「民意」にすがる道を選んだといえる。
この日午前9時ごろ登庁した田久保氏は午前9時57分、市長室を出て、市議会の中島弘道議長(当時)と青木敬博副議長(同)が待つ議長室へと向かった。田久保氏は「議会の解散について(通知)」と題したわずか3行の文書を読み上げ、市議会の解散を告げた。
失職した中島氏は「明るい未来のためにこれからも闘い続けたいと思う」と、10月19日投開票の公算が大きい選挙戦に向けて闘志をみなぎらせた。青木氏も「市民ファーストよりも自分ファースト。たった1人のために6万4千人の市民が不安になっている。これは許されないことだ」と怒りをあらわにした。
市長室に戻り、すぐさまSNSで発信
わずか4分ほどで市長室に戻…