タワーマンションの建設が進み、人口の増加が見込まれる幕張新都心の若葉住宅地区(千葉市美浜区若葉3丁目)に小学校を新設する工事の契約議案が21日、千葉市議会で可決された。校舎の新築工事は9月に始まり、2026年4月に開校する予定。小学校の新設は市内では20年ぶり。
市によると、契約額は29億3590万円。新日本・秀建建設JVが落札した。建設予定地は県立幕張総合高校の東側にある県有地約1万8300平方メートルで、鉄骨造3階建ての校舎を建てる。
計画では、21の普通教室や特別支援学級の4教室をはじめ、多目的ホールと図書室が一体となった「メディアセンター」などを備える。教室は約72平方メートルと、従来の64平方メートル程度から広くする。
若葉住宅地区の「幕張ベイパーク」では住宅戸数約4500戸、居住人口1万人のまちづくりが計画されている。児童数が急増し、現在は隣接する幕張ベイタウン(美浜区打瀬)の打瀬小学校に通学している。打瀬小が長期間、30学級を超える過大規模校になるのを防ぐため、打瀬小から分離する形で新設する。
26年度は12学級、児童数320人でスタートする想定で32年度に最大で27学級、約900人になる見込み。その後は減少に転じ、将来的には再び打瀬小と統合する見通しとなっている。(前田基行)