高校生らが開いた平和を考える学習会=2024年5月27日午後4時30分、茨城県取手市、福田祥史撮影
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 茨城県取手市の高校生らが、長崎の原爆被爆者を招いて平和について考える学習会を開いた。8月には最初の被爆地・広島を訪ねる。「戦争を再び起こさないために、私たちにできることは何だろう」。そんな思いに駆られている。

 学習会は、高校生のボランティア団体「ひとつ空の下で(UNSAM(アンサム))」が5月27日に市内で開いた。8月4~7日に広島を訪れ、被爆者や、6日の平和記念式典に集まる外国人らの声を聞くツアーを計画していて、その事前学習だった。

 講師を務めたのは、千葉県我孫子市に住む元小学校教諭の的山ケイ子さん(78)。長崎に原爆が落とされた1945年8月9日、爆心地から2・4キロの自宅にいた母の胎内で被爆した。1カ月半後に生まれてすぐ、首から上が紫色に腫れ上がった。両親と自分、弟、妹の家族5人全員が、がんになったという。

「心の中に平和のとりでを」

 的山さんはそんな自身の被爆…

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