Smiley face
写真・図版
約2万5千個のレゴのブロックで組み立てられた安土城の天主を囲むまっこんさん(2列目右)と制作に参加した子どもたち=2025年9月6日午後1時53分、滋賀県近江八幡市津田町、辻岡大助撮影
  • 写真・図版

 織田信長が築いた安土城の天主が約2万5千個の組み立て玩具「レゴ」のブロックで再現された。城跡がある滋賀県近江八幡市内で展示される。県内で28日に総合開会式がある国民スポーツ大会(国スポ)の来場者らを「近江八幡らしさ」で歓迎しようと、市内の子どもたちが作った。

 資料がほとんど残っていないため、正確な外観が分かっていない「幻の安土城」。ブロックを使った再現は、内藤昌(あきら)・名古屋工業大学名誉教授(故人)の復元案を参考にした。

 市の実行委員会の募集に応じた小中学生約90人が昨年12月から色とりどりのブロックで天主の外壁を組み立てた。屋根や石垣、望楼などは吉本興業所属の芸人まっこんさんが担った。

 天主は縦横各102・3センチ、高さ96・6センチ。子どもたちの制作の機会は4回設けられ、計110時間を要して作られた。ブロックや部品の費用は71万5千円で、このうち44万2千円はクラウドファンディングで寄せられた支援金を充てた。

 まっこんさんは日本に4人、世界でも30人しかいない、レゴの高度な技術を持つ「マスター・モデル・ビルダー」の1人だ。6日に近江八幡市津田町の運動公園体育館の前で開かれた「お披露目会」で「こんなにでかい作品をつくるのは初めて。子どもたちのためにがんばりました」と話した。

 28日~10月8日の国スポ期間中、同体育館の前に展示される。

共有