昨季の悔しさを決して忘れてはいない。11日、本拠エスコンフィールド北海道での自主トレーニングを公開した日本ハムの伊藤大海(27)は、そんな思いを言葉の端々にちりばめた。

 「(昨季の)クライマックスシリーズ(CS)でスプリットのスピードが出すぎた。(相手打線が)真っすぐ対応で来ているところに、ちょうど合ってしまった」

 振り返ったのは、昨年10月のソフトバンクとのCS最終ステージだ。第1戦に先発したが、六回途中4失点で降板し、チームも敗れた。「絶対に負けられない」と臨んだ一戦でのKO負け。昨季は14勝、勝率7割3分7厘で、最多勝と最高勝率のタイトルを獲得したエース右腕のプライドは傷ついた。

 そんな苦い経験を無駄にはし…

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