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関東第一の近くに住む相馬さん=2024年8月21日午前8時43分、阪神甲子園球場、中村英一郎撮影

(21日、第106回全国高校野球選手権大会準決勝 神村学園1―2関東第一)

 関東第一の野球は地元住民もとりこにしている。東京都江戸川区にある学校から約70メートルの場所に住む会社経営、相馬康夫さん(75)は、車中泊で甲子園の全試合を応援。21日、今や「母校」となった関東第一の初の決勝進出を喜んだ。

 関東第一の近所に住み始めたのは1981年。通学中、礼儀正しく、はきはきとあいさつし、規律のとれた野球部員がすっかり好きになった。

 4年後、関東第一は夏の甲子園に初出場。いきなり8強に進出した。相馬さんは、千葉県白井市にある専用グラウンドにも応援に行くようになった。「毎年活躍してくれるから、引っ越すタイミングがなくなった」と笑う。

 今年のチームについて「米沢貴光監督が、特に明るい表情をしている。選手を信頼しているんじゃないか」と手応えを語る。甲子園球場が100周年を迎えた今大会、「関東第一は来年が100周年。節目の大会に優勝してほしい」。

 応援を続けてもう40年以上。「今や私の『えせ母校』です」。ともに初の決勝に挑む。(中村英一郎)

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