マクドナルドの「ハッピーセット」のおもちゃがフリマサイトで売られ、5日に発売された任天堂の新型ゲーム機「Nintendo Switch 2(ニンテンドースイッチツー)」でも転売が心配されている。一般的な転売と、批判の対象となる転売にはどのような違いがあるのか。大阪大学大学院経済学研究科の安田洋祐教授に経済学の観点から聞いた。
転売には「社会の役に立つ転売」と「役に立たない転売」がある。たとえば、「Nintendo Switch 2(ニンテンドースイッチツー)」を定価で買ったのにプレーしてみたら期待以下の価値だった人と、スイッチツーを定価以上の価格でも良いから買いたいと思っている人がいたとする。
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フリマサイトなどで、両者をつなぐことで、商品の評価が低い消費者から、高い消費者へ所有権を移転するような売買が成立することになる。この仕組みは、社会全体での物品の価値を高め、全員に利益を生むため、役に立つ売買にあたる。
卸売業者は「市場を拡大」 転売ヤーは「何も生み出していない」
一方で、社会の役に立たない…