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愛知中小企業家同友会がカフェで開いた就活イベントでは、製品を持ち込み事業を説明する企業もあった=2025年1月15日午後4時54分、名古屋市中区
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 「売り手市場」といわれる新卒学生の採用は、知名度に劣る中小企業には大きな課題だ。就職活動に取り組む学生とのつながりをどうつくるか。新たな取り組みに乗り出す経営者たちもいる。

スーツを脱いで、カフェへ

 名古屋市の中心部にそびえるテレビ塔。そのすぐ近くにあるカフェで1月15日の午後、大学生を対象にした就活イベントが開かれていた。

 ブースを構えたのは、愛知県内の中小企業12社。「業界研究会」と銘打ち、1年生でも参加できる。

 「大学で『早めに動いた方がいいぞ』と言われたので」。伊藤功宗さん(19)は、愛知東邦大学の1年生。各社の社長や若手社員らに、仕事の内容などを積極的に尋ねていた。一緒に5社のブースをまわった同級生の上松楽さん(19)は「まだ『将来、何をしようか』という状態で(友達に)付いてきた。会社によって働き方も様々で、これからも説明会に参加したい」。

 主催した愛知中小企業家同友…

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