【動画】風鈴の音、涼しげに 手作り3千個が風に揺れる「風鈴まつり」=大山貴世撮影

金魚を模したかわいらしいオブジェが短冊の代わりに下がる風鈴=2025年7月11日、兵庫県佐用町の光明寺、大山貴世撮影

 兵庫県佐用町の光明寺で、「風鈴まつり」が開かれている。約3千個の風鈴が涼やかな音で、参拝客を楽しませている。

 一年の後半を健やかに過ごせるよう願い、今年で11回目を迎えた。井上隆快住職(76)は、お寺らしい飾り付けにしようと、風鈴につるす短冊を工夫したといい、法要などで使うハスの葉をかたどった「散華」や、折り鶴などが彩りを添える。「風鈴の音、鳥や虫の声を五感で感じ、心の洗濯になれば」

 SNSで見たという人が多く訪れるようになった。住職の仕事と並行し、雨風で傷んだ風鈴の作り直しなどに毎年いそしむ。

 兵庫県丹波篠山市の藤田紫穂さん(29)は、「他所(よそ)の風鈴まつりより密集していて迫力があり、音が山に囲まれた景色に合っている」。家族と木陰に響く音色を楽しんでいた。

 9月7日まで開かれる。問い合わせは光明寺(0790・83・2646)へ。

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