フレスコボールの試合中の様子=杉村秀樹さん提供

 ラケットでボールを打ち合うブラジル発祥のビーチスポーツ「フレスコボール」の初めての東北大会が、15日と22日の2日間、岩手県陸前高田市と宮城県気仙沼市を会場に開かれる。企画したのは、選手でもある地域おこし協力隊の隊員らだ。「思いやりのスポーツ」と呼ばれる競技の普及を目指す。

 フレスコボールは、木やカーボンのラケットを持った2人1組のペアが7メートル離れ、ゴム製のボールを5分間、打ち合うビーチスポーツ。ラリーの回数や技を加味した点数を他ペアと競う。

 向き合った相手を打ち負かすのではなく、チームワークが求められることから「思いやりのスポーツ」とも呼ばれる。1945年にリオデジャネイロで生まれ、日本には2013年に伝わった。現在、国内競技人口は約6千人で増えつつあるという。

 企画したのは、愛好者でつくる三陸フレスコボールクラブ(岩手県)と気仙沼フレスコボールクラブ(宮城県)。今回の大会は上位大会につながるものではなく、あくまでローカル大会という位置づけだ。初心者向けに、独自の加点ルールも設ける予定だという。

地域おこし協力隊員が見た「忘れられない光景」

 発起人の1人で、気仙沼市地…

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