株高が止まらない。米国市場の勢いを背に、日経平均株価は4営業日続けて史上最高値を更新し、一時は4万5000円の大台に乗せた。だが、思惑先行で突き進む相場に、暮らしの実感は伴っていない。
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午前9時10分ごろ、連休明けの東京株式市場で、日経平均は取引が始まってすぐに、あっさりと4万5000円の大台を突破した。終値では大台を下回ったが、それでも4日連続で史上最高値を更新した。
日経平均はこの2週間で2700円ほども上昇している。背景の一つは、米連邦準備制度理事会(FRB)が16~17日に開く会合で、利下げを再開するとの観測だ。金利の引き下げは景気の下支えにつながる。
さらに、AI(人工知能)の需要増を期待したハイテク株への買いも続く。東京エレクトロンやアドバンテストなどの半導体銘柄は、日経平均に対する寄与度が大きい「値がさ株」でもある。
米国利下げ後に株安の可能性
駆け足の株高に、市場では「…