参加者のなかには高校生の姿もあった。学校帰りに偶然集会を見かけて参加したという。「自分も被害に遭う可能性があり、ひとごとじゃない」=2025年1月22日午後5時30分、那覇市、棚橋咲月撮影

 沖縄で相次ぐ米兵による性暴力事件に抗議する集会が22日、那覇市の県庁前であった。今月8日に米海兵隊員が女性への不同意性交致傷の疑いで書類送検された事件を受けたもので、約250人(主催者発表)が参加。「性暴力を許さない」と訴えたり、被害者に「あなたはひとりじゃない」などとメッセージを送ったりした。

 主催した女性団体などは、昨年12月22日にも沖縄市で抗議の「県民大会」を開き、約2500人(同)が集まったばかり。県女性団体連絡協議会の伊良波純子会長は大会後、政府に日米地位協定の抜本改定などを求めたが「のれんに腕押し」だったと述べ、米軍による外出や飲酒を規制するリバティー制度などについて「綱紀粛正は効果を発揮していない」と改めて批判した。

 事件に抗議し、実効性のある再発防止策を強く求める抗議声明も読み上げられた。

 沖縄では昨年6月以降、米軍関係者による性暴力事件が次々発覚し、県警による昨年の検挙件数は4件(1件は不起訴)と過去10年で最多となっている。

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