落語、講談、浪曲と三者三様の話芸で怪談ばかりを聴かせる特別企画が8月、大阪市此花区の寄席小屋「此花千鳥亭」で開かれる。この場所で切磋琢磨(せっさたくま)を続ける若手・中堅の7人が、テーマを決めてネタ出しで挑む新たな趣向。暑い夏にぴったりの、怖い話で涼んでみては。
「夏になると怪談特集は組まれやすいんですけど、寄席のメンバー全員がやることは意外と少ない」と落語家の笑福亭鉄瓶。「とにかく1カ月まるまる、来てもうたらホンマに怖いですよ、という怪談をやろうと企画しました」と意気込む。自身は今回「死神」をネタおろしで演じる。
席亭でもある講談師の旭堂小南陵は、三遊亭円朝の落語「牡丹灯籠(ぼたんどうろう)」を講談に再構成して続き読み。旭堂南龍は同じく円朝の「江島屋」に加え、一龍斎貞水が得意とした「四谷怪談」でお岩誕生の因縁を語り、客席を震え上がらせる。
一方、落語家の桂佐ん吉は「…