川之江先発の真鍋昊隼投手=2025年7月13日午後0時37分、坊っちゃん、水田道雄撮影

 (13日、第107回全国高校野球選手権愛媛大会1回戦 松山東5―1川之江)

 一昨年夏の愛媛大会を制した川之江は、初戦で松山東に敗退した。

 「3年生のためにも何としても勝ちたかった」。先発の真鍋昊隼(こうしゅん)投手(2年)は悔しそうに振り返った。

 130キロ前後の直球とカーブやスライダー、チェンジアップなどの変化球を投げ分けられるのが持ち味。背番号「1」を背負う森高明投手(3年)が春先に右肩を故障し、5月に復帰するまで投手陣を支えた。大会前は、2人の継投がチームの勝ちパターンになった。

 この日、暗転したのは4回。2死まで打たせて取る投球で抑えてきたが、その後安打や味方の失策で2点の先制を許した。「厳しいコースに投げたつもりが甘くなってしまった」。5回は無失点で抑え、あとを森高投手に託した。試合は終盤に相手に追加点を許し、1―5で敗れた。

 試合後、森高投手は「いつもは自信なさそうなのに今日は堂々としていた」と後輩の投球をたたえた。真鍋投手は「この悔しさを晴らすため、来年は絶対甲子園を目指したい」と誓った。

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