長野県中野市で2023年5月、警察官2人を含む男女4人を殺害したとして、殺人罪などに問われた同市江部の農業青木政憲被告(34)の裁判員裁判が11日、長野地裁であった。学生時代や事件の動機、被害者に対する思いについて、捜査段階で被告が供述したとされる内容を検察側が明らかにした。
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検察側によると、被告は、散歩中の女性2人から「(ひとり)ぼっち」「きもい」と悪口を言われていると思い込み、ナイフで殺害。駆けつけた警察官2人を猟銃やナイフで殺害したとして起訴された。
被告は初公判以来、黙秘を続けている。この日は前日に続いて2日目の被告人質問があり、検察側が繰り返し犯行当時の詳しい状況を質問した。だが、被告はすべて「黙秘します」と答えたため、取り調べ段階の被告の供述調書を読み上げた。
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それによると、被告は大学に…