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乾燥のために木箱に入れられた色とりどりのあられ=2025年1月23日午前10時28分、石川県志賀町、金居達朗撮影
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 能登半島地震の被害を受けた石川県志賀町で、厳寒期に行われる「能登志賀あられ」の乾燥作業が始まっている。作業小屋では、赤、緑、黄、白色の鮮やかなあられが入った木箱が並べられている。

 同町の白山邦夫さん(81)、フサ子さん(82)夫妻が約30年前から商品化し始めた。昨年は地震による断水の影響で、およそ1カ月遅れの2月から作業を始めたが、今年は例年通り二十四節気の小寒にあたる1月上旬に作業を始められた。

 砂糖と塩だけで味付けし、ほんのり甘く素朴な味わいが特徴。ふるさと納税の返礼品としても人気。3月中旬まで乾燥作業を続け、その後、出荷する。

 同県輪島市で暮らす白山さん夫妻の娘夫婦の自宅兼金物店が地震で倒壊し、仮設店舗は昨秋の豪雨で浸水したという。フサ子さんは心労で体調を崩したが、「全国の皆さんの応援のおかげで、なんとかあられづくりを続けてこられた。感謝の気持ちでいっぱいです」と話していた。

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