フランス・パリで開かれている2025年秋冬シーズンのパリ・メンズファッションウィーク(パリ・メンズコレクション)。24日には、「コムデギャルソン・オムプリュス」が新作を披露し、川久保玲が先の見えない世界情勢への怒りをにじませた。
コムデギャルソン・オムプリュス
「戦争なんか地獄に落ちてしまえ、と。『戦争反対』なんてものじゃない、もっと強い思いをぶつけた」。「コムデギャルソン・オムプリュス」のショーを終え、バックステージで取材に応じた川久保玲はこう明かした。
「TO HELL WITH WAR」と題した新作群。ショーでは冒頭、軍服を模したカーキ色の服に花のコサージュをつけたヘルメット姿のモデルが歩いた。シンプルに見えるスタイルは、左右の身頃をずらして重ねたり、開いた袖が垂れ下がったりと、徐々に形やパターン、スタイリングが複雑になってゆく。黒色を経て、赤やピンク、オレンジのカラーフェルトを継ぎ合わせた服や、チェック柄を重ねたルックも登場した。
「シンプルなコスチュームを…