手術室前の廊下に壁画を描いたイメージ=富山大付属病院提供

 患者が安心できる手術室周りにしたい――。富山大付属病院(富山市)が、手術室前の廊下に明るい壁画を描き、入室前の不安を軽くする工夫のための費用として、インターネットのクラウドファンディング(CF)を29日から始めた。

 富山大では初めてのCF。記者会見した林篤志病院長と手術部の佐武利彦部長(形成再建外科・美容外科教授)によると、外国製も多い医療機器の更新に資金を優先させるうえ、光熱費の高騰、新型コロナ患者の病床確保に伴う補助金がなくなったこと、コロナ前より受診が減ったことなどで、手術室周りの整備は少しずつしかできないという。

 国立大学病院の財政は厳しく、林病院長によると、全国の約半数が赤字。一方、富山大は一昨年度、約8・9億円の黒字だった。

病院長がクラウドファンディングでしたいこと

 林病院長は「能登半島地震で…

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