Smiley face
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開幕戦で勝利し、ウィニングボールを手に笑顔を見せる阪神の藤川監督(中央)=上田潤撮影
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 昨年10月、黄色いネクタイを締めた藤川球児監督(45)は就任会見で言った。「自然な流れ。運命なのかな」。岡田彰布前監督(67=現オーナー付顧問)の後任になることについて、問われたときだ。

 1980年生まれ。球界では「松坂世代」の一人であり、「火の玉」と例えられた快速球で40歳まで現役を続けた。日本通算17年で243セーブ。リリーフの適性を見いだしたのが、岡田さんだ。以来、師と仰ぐ。

 監督就任にあたって、背番号は「22」を選んだ。入団時は「30」、4年目からは「きゅうじ」から「92」。「22」は7年目からつけた。

 そのとき、岡田さんは1軍監督に就いていた。先発としては結果が出なかった投手・藤川球児を本格的にリリーフとして起用した。「22」は佐々木主浩(横浜、マリナーズ)、高津臣吾(ヤクルトなど)ら、超一流のリリーフ投手がつけた番号でもある。「正直、岡田監督からもらった番号でなければ、全く(背番号に)こだわりはなかった」。恩師との絆を強調した。

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 チーム作りの基本は、投手を中心とした守り勝つ野球。そこは岡田さんと変わらない。さらに、岡田さんの自在な采配で「勝ち方」を覚えた主力選手の多くは、円熟期を迎えつつある。

 強さを、いかに持続させるか…

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