「支店の看板を下ろして」地元営業を強化、大手証券が地銀と連携続々

　大手証券と地方銀行が連携を広げている。地元に多くの顧客を抱えるが投資サービスは弱い地銀と、運用商品は多いが地方拠点の手薄な大手証券。互いの強みと弱みを補い、新NISA（少額投資非課税制度）で関心が高まる資産形成ビジネスを強化するねらいだ。

　「高松支店の看板を下ろして、百十四銀行と一緒に取り組んでいく」

　野村証券の杉山剛専務は3月17日、高松市で開いた同行との提携発表の場で述べた。高松支店は開設から約90年の歴史があり香川県内唯一の拠点だ。

　支店をなくし、約60人の社…