政府が、外国人政策の見直しに向けて動き出しました。移民・難民政策に詳しい上智大の岡部みどり教授(国際政治)は、欧州の「失敗」を教訓にすべきだと提言してきました。日本はどのような政策をとるべきなのか、岡部さんに聞きました。
- 外国人受け入れ政策見直しへ 賃金や治安への影響調べ「制限」も検討
――欧州で移民排斥を求める声が大きくなり、社会が分断されています。「失敗」の原因は、どこにあったのでしょうか。
端的に言えば、自国の国民、特に労働者の感情を置き去りにしてきた結果です。「政治に見捨てられた」と感じる人々を生んでしまった。
移民は労働力不足を解消する存在として、必要とされ、歓迎されてきました。しかし、移民の受け入れで直接的な利益があるのは、経済界や産業界です。一般の労働者が直接の利益を感じることは、ほとんどありません。
移民がスケープゴートに
国境が開かれグローバル化が…