文化財を社会全体で支える仕組みをつくろうと、文化庁が官民連携して寄付を募る「文化財サポーターズ」事業を始めた。第1弾は能登半島地震で被災した文化財の支援。修理だけでなく、活用につながる事業にも助成し、文化財を支える人々の輪を広げることを目指す。

 きっかけは、持続可能な文化財の保存・活用の方策を検討した2022年の文化審議会答申。高齢化や過疎化で修理費用を賄うのが難しい所有者が多いとして、社会で支援する仕組みづくりを求めた。

 クラウドファンディング(CF)で個々の文化財の修理費用を集める動きも広がるが、この事業では、文化財全体の保存・活用に対する寄付を募る。集まった寄付の使い道は、文化庁や文化財保護・芸術研究助成財団などでつくる事務局がプロジェクトを募って決める。

 寄付のテーマは随時設定する…

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