兵庫県赤穂市議選で初当選し、喜ぶ山谷真慶氏(右から2番目)と「躍動の会」のメンバー=2025年4月6日、兵庫県赤穂市、谷辺晃子撮影

 6日投開票された兵庫県赤穂市議選(定数17)で、地域政党「躍動の会」の公認候補が選挙で初めて当選した。躍動の会は、斎藤元彦知事の内部告発問題を調べていた県議会調査特別委員会(百条委員会)の非公開音声データの流出などに関わった県議3人が3月に立ち上げた。代表の増山誠県議は、斎藤知事の思いや政策に「共感する」と述べている。

 当選したのは元赤穂市職員で新顔の山谷真慶(やまたにまさよし)氏(56)。候補者20人中15番目の得票数だった。3月30日の告示直前に躍動の会から公認された。選挙戦で「躍動の会の改革、斎藤知事が進める改革を赤穂でも実現したい」と訴えていた。

 躍動の会は、増山、岸口実、白井孝明の3県議が立ち上げた。3人は昨秋の知事選期間中、百条委の非公開の音声データや斎藤知事を告発した人物に関する真偽不明のメモを政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏に提供するなどした。当時所属していた日本維新の会の県組織「兵庫維新の会」から除名や離党勧告の処分を受け、無所属に転じたあと、3月10日に県議会会派の躍動の会を発足。その際にインターネット番組の生配信に出演し、2027年に予定される次期県議選(定数86)で40人ほどの候補者を立てて「第1会派を目指す」と語っていた。地域政党設立の県選挙管理委員会への届け出は同24日。選挙で候補者を公認したのは、赤穂市議選の山谷氏が初めて。

兵庫県赤穂市議選の得票

当 1,601 中谷 行夫 67 無現 (2)

当 1,599 荒木 友貴 39 無現 (2)

当 1,440 南條千鶴子 66 公現 (2)

当 1,373 榊  悠太 34 無現 (3)

当 1,347 松崎 昭彦 55 無新 (1)

当 1,309 田渕 和彦 73 無現 (3)

当 1,167 土遠 孝昌 66 無現 (4)

当 1,099 前川 弘文 63 公現 (6)

当 1,090 家入 時治 70 無現 (6)

当 1,083 井田佐登司 62 無現 (2)

当 995 山野  崇 50 無現 (4)

当 964 西川 浩司 61 無現 (3)

当 955 瓢  敏雄 67 無現 (6)

当 752 深町 直也 38 共現 (2)

当 746 山谷 真慶 56 諸新 (1)

当 734 木下 秀臣 60 無新 (1)

当 629 安田  哲 55 無現 (2)

621 菅原 真樹 61 無新

424 斉藤 雅史 48 諸新

308 柳田 智貴 45 無新

(確定得票)

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