超党派の「日中友好議員連盟」(会長・森山裕自民党幹事長)のメンバーが29日、北京の人民大会堂で中国共産党序列3位の趙楽際(チャオローチー)・全国人民代表大会常務委員長と会談した。和歌山県にいるジャイアントパンダ4頭の中国返還が決まったことを受け、森山氏は新たなパンダの貸与を打診。今後、日中外交の主要課題の一つになりそうだ。
日中友好議連の訪中は昨年8月以来。森山氏が今年1月に二階俊博元自民幹事長から会長を引き継いでから初めてとなった。森山氏自身は日中与党交流協議会で1月に訪中している。
会談で趙氏は「中日関係の改善と発展を推進させることは、両国国民の根本的利益に合致する」とあいさつ。森山氏は「両国間の往来が活発化していることは、日中間の対話のチャンネルを太く強くしていく大事なチャンスだ」と応じた。
中国から繁殖研究のため貸与されているパンダは現在、日本に6頭いるが、和歌山県のアドベンチャーワールドにいる4頭が6月末ごろに返還されるほか、東京都の恩賜(おんし)上野動物園の2頭も来年2月に返還期限を迎える。
会談後、森山氏は記者団に「…