関西私鉄大手の南海電気鉄道(大阪市)は4日、大阪の観光名所「通天閣」を運営する通天閣観光(同市)を子会社化すると発表した。南海は通天閣の知名度を活用し、観光をはじめミナミで様々な事業拡大を狙う。
取得額は非公表。発行済み株式の70.8%にあたる14万550株を通天閣観光の西上雅章会長や高井隆光社長らから得て、子会社にする。取得日は27日の予定だ。両社は5月ごろから交渉していたという。
現在の通天閣は1956年に建設された2代目。通天閣観光はその前年の55年、地元の人々が出資して設立した。大阪の有数の観光地で、2023年度の入場者数は約137万人。訪日外国人観光客にも人気だ。
南海はミナミを中心に、不動…