世界第2位のリチウム産出国である南米チリのアウロラ・ウィリアムス鉱業相が14日、東京都内で朝日新聞のインタビューに応じた。同国のリチウム産業への日本の「持続可能性ある投資を期待する」と述べた。
リチウムは電気自動車(EV)の電池に使われており、米国地質調査所のリポートによると、オーストラリア、チリ、中国が世界の産出量の90%を占める。
チリは昨年、「国家リチウム戦略」を定め、北部にあるリチウム塩湖における企業の開発プロジェクトに国が資金の5割以上を出資するなどの方針を打ち出した。民間主導の開発もあるが、大部分に国が関与することになる。同戦略についてウィリアムス氏は、「採掘から販売まで、全てのプロセスに国が関与することで、より高い付加価値をつけられる」と説明した。
大手商社も訪問
中国などに産出国が限られる…