国連の女性差別撤廃委員会(CEDAW)と日本政府の間で見解の相違が続いている。男系男子に限った皇位継承は女性差別にあたるとして、CEDAWが皇室典範の改正を勧告すると、日本政府は国連への拠出金からCEDAWを除外する措置をとった。対日審査をとりまとめたCEDAWのバンダナ・ラナ委員に勧告に至った背景や日本の措置に対する受け止めを聞いた。
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――CEDAWは締約国のジェンダー平等の取り組みを審査し、改善のために勧告します。皇室典範の改正を勧告したCEDAWに対し、日本政府は今年1月、国連への拠出金からCEDAWを除外する措置をとりましたが、この対応をどう考えていますか。
「日本には前進し、考え直すことを望みます。日本の拠出金は2005年以降、CEDAWに配分されていなかったので運営に直接の影響はありません。ただ、女性の権利が危機にさらされるなか、日本までもが後ろ向きにならないことを望みます」
「日本は経済大国で、教育水…