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観閲式にのぞむ石破茂首相=2024年11月9日、東京都練馬区、佐藤瑞季撮影
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 石破茂首相は9日、陸上自衛隊朝霞駐屯地(東京都練馬区など)で開かれた観閲式で訓示し、調整中のトランプ次期米大統領との会談を念頭に「日米同盟の更なる強化に共に取り組んでまいりたい」と述べた。

 首相は訓示で、日米同盟について「日本外交・安全保障の基軸で、インド太平洋地域と国際社会の平和と繁栄の基盤」と重要性を強調。7日に行ったトランプ氏との電話会談に触れ、「日米同盟を新たな高みに引き上げるための協力を確認した」と語った。

 中国軍機、ロシア軍機による領空侵犯や北朝鮮のミサイル発射にも言及。「我が国が戦後、最も厳しく複雑な安全保障環境に直面するなか、外交力と防衛力の両輪をバランスよく強化していく」と述べた。

 さらに首相は、「防衛力の最大の基盤は自衛官。どんなに立派な装備品を整備しても、それを運用するのは自衛官だ。だが、定員が十分に満たされていない」と指摘し、自衛官の処遇改善に意欲を示した。(佐藤瑞季)

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