自由民主党・麻生太郎最高顧問(発言録)
経済戦争というものになってきた。中国は「米国が104なら、うちは125にします」と。明らかにやられたらやり返しますよと言っとるわけです。話し合いができる状況じゃなくなってきた。1929年、ウォールストリート(金融市場)の株の大暴落に始まって、戦争が始まった。それが歴史だ。
二度と起きないようにしようと思って米国はGATT(関税貿易一般協定)を結んで巨大な米国のマーケットを世界に開放した。(だが中国は)ルールも守らなくなった。投資はどんどんしてくれ。だけど得た利益はちゃんと中国に残しておいてくれと。日本に持って帰るな。アメリカに持って帰ってくれるな。投資した分は残しておいてくれと。そんな都合のいい話があるかよ。もうやってられませんよと。米国にしてみればルールを守っていないのは中国であろうと言って開き直った。
騒ぎは続く。明らかに有事。日本はその真っただ中にいるんだという認識をもってもらいたい。参院選で負けると、自民党は参議院においても過半数を失いかねない。そのときに何も決められない日本というものが出来上がりかねない。(青森県八戸市内の会合で)