名張高校の生徒のアイデアをもとに開発されたかき氷と内田貴章さん=三重県名張市東田原

 三重県名張市東町の県立名張高校の生徒が授業を通して商品開発したかき氷が生まれた。同市東田原の洋菓子店「お菓子のブティック モンパクトル」で期間限定で販売中だ。

 金融の出前授業をしてきた百五銀行名張支店の提案で、同店の大石成子社長らが、5月から講師として授業を担った。売り上げが減る夏場の新商品をテーマに、ターゲットは20~40代の女性▽店内で提供▽SNSで「映える」といった条件のもと、総合ビジネス系列の2年生がアイデアを考えた。

 生徒らの十数種類のアイデアの中から同店が選んだのが、オオサンショウウオのかき氷だった。直径17センチの皿の上に、青いシロップがかかった氷と、10センチほどのカフェモカゼリーのオオサンショウウオを載せた。白い生クリームで水の流れを表現し、4色の琥珀(こはく)糖を岩に見立てた。全体で赤目四十八滝の清流をイメージした。

 チーフパティシエの内田貴章さん(34)は「オオサンショウウオの表面のまだら模様にこだわり、リアルさとかわいらしさにこだわりました」。大石さんは「ずばり名張のオリジナル。どこにもない」と太鼓判を押す。内田さんも「高校生の常識破りの発想のお陰。自分たちでは生まれなかった」。生徒にはこれから食べて欲しいという。

 1個1100円(税込み、高校生以下は220円引き)。販売は8月末まで。月曜定休。問い合わせは同店(0120・48・6636)。

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