高校生クイズ2025で優勝した静岡県立沼津東高校の(左から)望月駿さん、高月利凰さん、倉田凱生さん=2025年9月17日午後5時39分、静岡県沼津市役所、南島信也撮影

 今月、日本テレビ系列で放送されたクイズの甲子園こと「第45回全国高校クイズ選手権(高校生クイズ2025)」で、静岡県立沼津東高校クイズ研究部が初優勝した。優勝チームの3人は「チャレンジャー精神で臨んだのがよかった」と喜んだ。

 17日、同校3年の望月駿(しゅん)さん、高月利凰(りおう)さん、倉田凱生(かいせい)さんの3人が沼津市役所を訪れ、頼重秀一市長らに優勝を報告した。

 同校は4回目の出場で、これまでは灘高校や開成高校など優勝経験の豊富な強豪校を前に、初戦敗退が続いてきた。

 クイズ研究部の歴史は浅く、2019年に同好会ができて、22年に部に昇格したという。7、8月に開かれ、9月9日に放送された選手権では7ステージを勝ち抜き、創部からわずか4年目で全国制覇の快挙を成し遂げた。部員は約30人で、顧問の亀山圭治教諭は「3人は勝手に育っていった」と教え子の快挙にほおを緩めた。

 クイズ好きの父の影響を受けたという望月さんは「緊張していても知識を引き出せるようにトレーニングした」と話した。高月さんは「普段から疑問に思ったことを徹底的に調べていたことが勝利につながった」と振り返った。

 倉田さんは「地方の無名校なので、名門校の方がプレッシャーになったのでは」と分析した。

 優勝のご褒美は世界研修旅行。行きたい国を選べるため、3人でスペインかトルコに行きたいと考えているという。3人とも「大学進学後もクイズを続ける。今度は受験で勝ち抜く」と次の目標に向け意欲を見せた。

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