サッカーボールを寄贈した小学生たちと一緒に記念撮影にのぞむセレッソ大阪のMF香川真司選手(右から3人目)=2025年9月4日、大阪市北区大淀中4丁目、金子智彦撮影

 サッカーJ1セレッソ大阪のMF香川真司選手が4日、大阪市内の小学校を訪問し、サッカーボールを寄贈した。

 児童とのふれあいの中では、「毎朝食べる物は?」「記憶に残るゴールは?」などの質問に答えた。

 毎試合後、自身のプレーに対して細かい分析を送ってくれるという尊敬する選手とのエピソードも明かした。

 セ大阪が市教委と協力して始めた「子どもの夢咲くプロジェクト」の一環。

 今季のホームゲームにおいて、ペットボトルの分別・回収、家庭などで余った食料品を寄付するフードドライブ、絵本の寄贈など、サステイナブル(持続可能)な活動に参加したファン・サポーターと同数のサッカーボールを小学校に寄贈する。

 8月末時点の参加者数は4683人に上っているという。

 4日、市立大淀小を訪れた香川選手は28球を寄贈し、6年生約110人と交流した。

 質問コーナーで、毎朝食べる物を問われると、「(元野球選手の)イチローさんはカレーだけど、僕はうどんが多い」。

 記憶に残るゴールとして、2018年ワールドカップ(W杯)ロシア大会1次リーグ初戦のコロンビア戦で決めたPKを「忘れられない」と振り返った。

 緊張への対応法について聞かれると、「緊張はもちろんする。体も震える。でも、それが逆に大きなパワーにもなる。緊張することは悪くない。緊張していたら、逆にいい感じだなと思うようにしている」と答えた。

 「自分の好きなこと、夢中になれることを見つけて欲しい」と児童に呼び掛けた香川選手。

 自身がサッカーを始めたきっかけの一つに、「キングカズ」こと元日本代表FW三浦知良選手(現JFLアトレチコ鈴鹿)の名前を挙げた。

 「(三浦選手が)試合の後に、自分のプレーを客観的に分析したLINEを送ってくれる。憧れだった人とそういう付き合いができて光栄」とうれしそうに話した。

 36歳の香川選手は、ドルトムント(ドイツ)やマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)などでプレーし、2023年に古巣セ大阪に復帰した。

 今季はここまでリーグ戦24試合2得点。

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