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「台湾スペクトル」で、大きな壁に投影された光景の一場面。台湾の廟(びょう)に集まる、多様な人々を表現している=2025年8月1日午後、大阪市北区の「VS.」、林敏行撮影
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 大阪・関西万博に合わせ、台湾の多様な文化を紹介するイベントが2日、大阪市で始まった。「We TAIWAN」と銘打ち、20日までの会期中、市内4会場で作品展示や公演などを行う。

 うめきた地区の文化施設「VS.」では、幅24メートル、高さ9メートルの壁に、水墨画などが次々と投影される。15分間の作品を通して、現在の台湾を形作る多様な人々や歴史、自然や文化が体感できる。

 台湾は、博覧会国際事務局(BIE)に加盟していない。そのため、万博には民間会社名義で、「TECH WORLD(テックワールド)館」が参加している。

 「万博では民間が先端技術を見せているが、街中では政府が文化を見せたい」と、台湾文化部(文部科学省に相当)の王時思・政務次長は、報道陣の取材に話した。

 「街中では、台湾という自分たちの名前を自由に言える。文化コンテンツを通して、カラフルでポジティブな、本当の台湾を知ってもらいたい」

 イベントには、台湾と日本から38組のアーティストが参加。129の展示、公演プログラムを行う。大阪府や大阪市、日本国際博覧会協会の後援も受けている。

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