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大統領選の投開票を翌日に控え、ソウルの国会近くで最後の演説に臨む共に民主党の李在明氏=2025年6月2日午後8時39分、清水大輔撮影
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「日韓関係、気をつければ管理可能」 康元沢・ソウル大教授

 3日に投開票された韓国大統領選で、進歩(革新)系最大野党・共に民主党の李在明(イジェミョン)前代表が当選を確実にした。今回の選挙が示したものや今後の課題について、康元沢(カンウォンテク)ソウル大教授(政治学)に聞いた。

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 今回の大統領選は、尹錫悦(ユンソンニョル)前大統領が出した非常戒厳に対する国民投票的な性格もある。野党側に圧倒的に有利な状況だったが、それでも野党に入らなかった票は李在明氏に対する拒否感の表れでもあり、今後の政権運営は慎重にしなければならないだろう。

 前回の進歩系の政権を率いた文在寅(ムンジェイン)氏は、かなり理念志向的な人だったが、李氏は「実用的な人」と言われ、文政権よりも柔軟性はあると思う。

 その意味で、日本との関係も懸念されているほど悪くならないのではないか。双方が気をつければ管理はできるし、トランプ米政権の関税問題などでも協力できる部分があるだろう。

 一番の懸念は、公約に掲げた…

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