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浦上天主堂ではローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇の追悼ミサが行われ、信徒たちが祈りをささげた=2025年4月27日午後3時54分、長崎市、小宮路勝撮影
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 今月21日に死去した、ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇の追悼ミサが27日、長崎市の浦上天主堂で開かれた。信者や一般市民ら約1千人が参列し、かつて被爆地の長崎を訪問して「核兵器のない世界」を訴えた教皇を悼んだ。

 会場となった聖堂ではミサが始まる前、2019年11月に長崎を訪問した際の映像がスクリーンに投影された。カトリック長崎大司教区の中村倫明大司教は、フランシスコ教皇から訪問時に贈られた聖杯などを使ってミサを執り行った。

 終了後、前大司教で胎内被爆者でもある高見三明さん(79)は「最後まで他の人のために生きた方。被爆者として、核兵器廃絶を訴え続けてくださったことに感謝している。新しい教皇にも、ぜひその思いを引き継いでほしい」と語った。

 参列した長崎市内の大串照子さん(83)は3歳の時に被爆した。教皇の長崎訪問の際は、聖歌隊として歌ったという。「原爆のこともそうだけど、平和の提供者だったからね、パパ様(教皇)は」と振り返る。今後、選ばれる次期教皇について、「次の人も、平和のためにお祈りしてくれるだろうと思っています」と語った。

 フランシスコ教皇は長崎訪問の際、爆心地公園で核廃絶を訴えた。当時、ミサを開いた県営野球場には約3万人が集まった。

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