米ニューヨークのメトロポリタン美術館(MET)のコスチューム・インスティトゥート(服飾部門、CI)の特別展「Sleeping Beauties: Reawakening Fashion」が5月から始まった。METが所蔵する約250点の衣装について、視覚だけでなく聴覚や嗅覚(きゅうかく)を通じて「体験」してもらう内容。「来場者と展示品の間に強いつながりを作り出したい」と話す、CI首席キュレーターのアンドリュー・ボルトン氏に特別展の狙いなどを聞いた。
――特別展はどのように生まれましたか
「私たちの大きな役割は、ファッションをいかに異なる方法で展示できるのか、どうしたらより近づけるのか、考えることです。また、衣装が作られた時の狙いを再現することも重要です」
「ファッションは美術の中で…