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ロシア国内で5月21日、軍事演習のため弾道ミサイル「イスカンデル」を積み込むロシア兵。ロシア国防省提供=AP
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 ロシア国防省が21日、「非戦略核兵器」の演習を開始したと発表しました。この動きにはどのような意味があるのか。防衛省防衛研究所の兵頭慎治研究幹事(ロシア地域研究)に聞きました。

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 ――「非戦略核兵器の演習」とは、何を指すのでしょうか。

 戦略核兵器とは、米ロがお互いの領土を直接攻撃することを目的とした射程およそ5500キロ以上のものを指します。ロシアの言う「非戦略核兵器」とは何を指すかというと、射程5500キロ以下のもの全て、つまり地域レベルでの戦闘で使われる射程500キロ以下の「戦術核」だけではなく、「戦域核(中距離核)」と呼ばれる射程500キロ以上5500キロ未満も含まれると考えます。

 というのも、ロシアのプーチ…

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