米国遠征で練習する上田綺世(左)、小川航基(中央)、町野修斗(右)のFW陣

 サッカー日本代表は9日(日本時間10日)、米オハイオ州コロンバスで来年のワールドカップ(W杯)共催国の一つ、米国代表との国際親善試合に臨む。0―0で引き分けた6日のメキシコ戦からメンバーを大幅に入れ替えるのが濃厚ななか、小川航基(NEC)らFW陣の奮起に期待がかかる。

 「正直なところ、出番がなかったのはめちゃくちゃ悔しかったです」

  • 小川航基が醍醐味を感じる瞬間 「うまさ」捨てたストライカーの原点

 米国戦の前日練習。小川は率直に思いを明かした。メキシコ戦では上田綺世(フェイエノールト)が先発。小川に出場機会は回ってこなかった。

 「メキシコ戦も良い試合をしたとはいえ、ゴールをとれなかったというのは一つの課題」と小川。自身に重圧をかけるように「改善するのは俺だ、というところを見せていければ」という。

 森保一監督はW杯に向けたチームの強化ポイントを「ストライカー」と「サイドバック」と明言している。

 中盤やDFラインの中央で欧州の強豪クラブでプレーする選手が増えてきた一方、FW陣はまだ手薄。W杯本番では好機が少なくなることが予想され、堅守を崩す決定力を監督は求めている。

 カタール大会後の代表での得点数を見ると、上田がトップの14得点。今回のFW陣で2位は小川で6、細谷真大(柏)が3、前田大然(セルティック)が2、町野修斗(ボルシアMG)が1得点と続く。上田が一歩リードする構図だが、突き上げは激しくなっている。

 「米国戦で『得点がほしいときは小川だ』という結果を見せられれば」と小川がいえば、町野は「チームでもシュートを打っていこうという話は出ていた。(足を)振っていきたい」。貪欲(どんよく)にゴールを狙う。

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