エリザベス・キューブラー・ロス著「死ぬ瞬間」など多くの関連書籍を読んだ=朴明子さん提供

それぞれの最終楽章 余命1年と言われて(5)

看護師・朴明子さん

 2018年6月にがんの宣告を受けてから、私の心の中には、常に「死の恐怖」がありました。人前では明るくふるまっていたのですが、1人になるとどうしようもない恐怖感や孤独感にさいなまれました。

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 米国の精神科医、故エリザベス・キューブラー・ロスが自著「死ぬ瞬間」で提唱した「死の受容過程」をご存じでしょうか? 人は死と向き合ったとき、一般的に次の①~⑤の段階を経て死を迎えるとしています。

 ①否認 死の事実を信じることができず、それを否定する状態

 ②怒り なぜ自分がこのよう…

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