自民党候補者の演説の場で、公明党の選挙ビラを配る関係者=2024年10月16日、岩手県釜石市、東野真和撮影(画像の一部を加工しています)

 自民党候補が衆院選の演説の中で「比例は公明」を連呼する光景が目立っている。自公連立政権が続く中、聞き慣れたフレーズだが、自民の比例票が減ると小選挙区からの復活当選に影響する。しかし今回、岩手の自民候補がいつも以上に強調するのは、なぜなのか。

 15日の第一声で、岩手2区の自民前職、鈴木俊一氏は「この岩手県において比例代表では公明党に皆様のご理解とご協力をお願い申し上げる」などと、繰り返し「公明党」という言葉を使った。

 18日の釜石市での公明の街頭演説でも、応援に立った自民関係者は「2区はいつにもまして、小選挙区は鈴木俊一、比例区が公明と徹底している。この釜石で、あと500(票)、600(票)上乗せすれば、小野寺泰明候補を国会に送り出せます」と訴えた。

 2区の鈴木氏は党総務会長な…

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