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Re:Ron(リロン)編集部から

 年齢を重ねるにつれ、学ぶ機会は減ってくる。一方、知りたいことはたくさんあるし、学ぶ楽しさにも気付き始めた――。私自身もそうですが、そんな感覚を抱く人は少なくないのでは。

 地方の女性やシスターフッドをテーマに小説を執筆してきた作家の山内マリコさんの連載「永遠の生徒」がRe:Ronで始まりました。40代になって、なにかと教えを請われることが多くなったという山内さん。学び続ける「永遠の生徒」でありたい!との思いから、表現の世界の第一線で活躍する人を「先生」とした対話とエッセーの組み合わせで、発信していくことになりました。

 初回の「先生」は、映画やドラマなどでヌードや性的シーンの撮影をサポートするインティマシー・コーディネーターの西山ももこさん。今年のアカデミー賞で作品賞や主演女優賞などを受賞した「ANORA アノーラ」への疑問を軸に、時代の変わり目にある性描写について語り合いました。

 2回目は、映画「サブスタンス」で再注目される俳優デミ・ムーアをめぐるエッセー。アカデミー賞を30年ウォッチする山内さんが、これまでの社会的評価や自身の受け止め、反省も交え、彼女のキャリアを阻んできたのはミソジニー(女性嫌悪)では、と指摘します。

 二つの記事に通底するのは、映画やその評価という他者のまなざしに私たちがいかに影響されてしまうか、そしてそれは実社会とも地続きだ、ということ。アカデミー賞をはじめ様々な変化が起きている今こそ、学び考えていきたいです。

  • 【対話編】アカデミー賞作品への疑問 変わる性描写を語り合う 山内マリコ連載
  • 【エッセー編】山内マリコが観たデミ・ムーアの30年 キャリアを阻んだミソジニー

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